天気の悪い日にめまいや頭痛を感じることはありませんか?
気圧の変化が体調に影響を及ぼすことが様々な研究により分かってきました。
特に急激に気圧の下がる台風の時は要注意。
強いめまいや頭痛、吐き気が起こる可能性があります。
また、メニエール病という回転性のめまい症状を持っている方は特にその影響が顕著で、台風の日に寝込んでしまうということもあります。
原因や対策、それとメニエール病の自分の母に実際に起こった出来事などまとめておきます。
なぜ気圧が下がるとめまいがするの?
そもそも気圧が下がるってどういうことなのでしょう。
調べてみたところ、大気は常に上から地上に向かって圧をかけています。重さでいうと親指の先に1kg程度の重さだとか!
しかし普段は同じくらいの強さで人間は圧を上に返す力を備えています。
その力が均衡しているので普段は気圧というものを感じないのですね。
しかし雨雲が発生する際にその気圧の力が強くなり(この現象の際に「気圧が下がる」と言われます)押し返す力とのバランスが崩れ、圧が人間の体を上から下へ押しつけます。
その圧力のせいで血管が圧迫され、めまいや頭痛が引き起こされるのだそうです。
実際にはもっと複雑な仕組みではありますが、ざっくり説明するとこんな感じ。
気圧が下がることによって血管が圧迫されて血流が悪くなり、様々な体調不良を引き起こすのですね。
気圧の影響によるめまい・頭痛の対策
気圧の影響によるめまいや頭痛が起こってしまった場合は以下の対策が有効です。
部屋を暗くして深く呼吸をする
目から入る光が余計に症状を悪化させることがあります。
頭痛やめまいが起こったら、部屋の照明をできるだけ落として、静かに過ごしましょう。
また、血管へ酸素を送ってやることによって症状が抑えられることがあるのでゆっくりと深呼吸をするとより効果的です。
吐き気がある場合は無理せず横になって楽に過ごしてください。
首の真後ろを冷やす(頭痛対策)
首の後ろには偏頭痛の出口と言われる場所があり、頭痛の際にはここが硬くなっているそうです。
そのポイントを冷やしてやることによって痛みが緩和されます。
ただしストレスが原因で怒る緊張型頭痛の場合は暖める必要があるため注意が必要です。
その頭痛が本当に気圧によるものなのか、ストレスなどが原因の頭痛でないかしっかり見分けてください。
翳風(えいふう)というツボを押す(めまい対策)
めまいの場合は耳たぶのすぐ後ろにあるくぼみ、翳風(えいふう)というツボを押すと症状が緩和されることがあります。
指で触るとすぐに分かる大きなくぼみなので、ギュッギュッと押し込みましょう。
台風の前にしておきたい対策
頭痛やめまいは冷やす・ツボを押すなどでその場を凌げても、根本的な解決にはなりません。
既に症状がある場合はもちろん一時的な処置が有効ですが、日頃から症状を抑えるための対策をしておきましょう。
効果のある食事を摂る
めまいや頭痛の原因の一つとして血管の急激な収縮や拡張があります。
それらを抑えるためには
- 適度な糖分
- マグネシウム含有食品(ひじきや昆布、桜えびなど)
- ビタミンB2(納豆やレバー、きのこ類など)
を摂ると効果的です。
糖分は血管の広がりを抑えてくれます。
マグネシウムは細胞の代謝に関わり、血管をリラックスさせ炎症を鎮める効果があると言われています。
ビタミンB2は頭痛を起こすような細胞の異常を予防する効果があると言われています。
どれも簡単に手に入る食材ばかりですので日頃から摂取を心がけましょう。
時間のない人はSOYJOYなどのワンハンドサポート食品もオススメですが、バランスの良い食事をすることがなにより大切ですよ。
早寝早起きと充分な睡眠
出来れば早寝早起き、それが無理でも決まった時間に起床・就寝するリズムを作っておき、充分な睡眠を確保することでめまいや頭痛を予防することができます。
食事は規則正しく
食事も健康の基本です。1日3食、決まった時間に規則正しくバランスの良い食事は血管の健康にも繋がり、めまいや頭痛を起こしにくくしてくれます。
朝起きたら太陽の光を浴びる
朝起きて太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされその日一日を活発に過ごすことが出来ます。
身体や頭がしっかりとスタートモードに入った状態で活動することで程よい疲労感があり夜間の深い睡眠を誘います。
人間の基本である食事と睡眠がより良くなりますので突然血管や細胞も健康的になり、めまいや頭痛の予防にもなりますし、万が一起こっても症状は軽く住む場合が多くなります。
毎日30分程度のウォーキングをする
ウォーキングは自律神経の乱れを改善してくれます。胃腸の調子も良くなると言われていますね。
頭痛やめまいの原因のひとつとして痛みを感じる脳が過敏になっていたり、免疫システムが花瓶になっていることが多く、これらは自律神経を整えることで改善されます。
ウォーキングはダイエットやその他神経系の病気にも効果的ですのでぜひ生活の一部として取り入れてくださいね。
38~40℃のお風呂に入ってリラックス
寒い季節になるとついつい熱いお湯に入ってしまう&夏はシャワーで済ませがちなお風呂タイムですが、ぜひこれからは38℃~40℃のお湯を張ってゆっくりとリラックスするようにしてみてください。
冬だと少しゆるく感じるかもしれませんが、ゆっくりと浸かってリラックスをすることにより芯から身体を温めることが出来ます。
また、副交感神経を刺激してくれるので夜間の深く両日な眠りを引き起こします。
目を動かして三半規管を鍛える
日頃から視線を左右にキョロキョロとさせて動体視力や三半規管を鍛えておくとめまいが起こりにくくなります。
効果のあるやり方としては、
人差し指を立て、右目と左目の中央あたりで顔から20cmほど離したところに置きます。
その人差し指を見つめたまま、顔を左右にゆっくりと降って目を動かす訓練をします。
また、反対に首は正面を向いたままで、指を左右に動かしてそれを目で追うという訓練も合わせて行うと良いでしょう。
照明を暖色系にする
めまいや頭痛は強い光の刺激で悪化します。
日頃から刺激を減らしておくために、部屋の照明を暖色系に変えておきましょう。
実際に母が寝込みました
2019年10月12日に東日本を襲った強い勢力の台風17号ですが、被害の少なかった神奈川県の某所にある自宅でも小さな事件が起きていました。
それは台風による低気圧の影響で、母のメニエール病が悪化したもの。
母は普段家族全員倒れても唯一無事というくらいの強靭な体力を持っている人物でしたが、家系のメニエール病だけは避けられなかったようです。
台風の前日までは全くなんの不調もなかった母ですが、台風の到来した12日は朝から寝込んでいたとのこと。
様子を見に行ってみると、どうやらめまいと頭痛と吐き気で布団から出ることも出来なかったようです。
部屋を暗くして水分を取らせながら様子を見ていましたが、その日は一日中身動きが取れないままでした。食事なんてとてもできる状態ではなく、トイレに行くのも一苦労。
途中で母が嘔吐してしまったときはさすがにビビりましたね・・・。
台風による警報も鳴り止まず、レベル5の避難勧告も出ていましたがとても外出できる状況ではなく実家でできる限りの台風対策をしてその日はなんとかやり過ごしました。
(もしも浸水したら、屋根が吹き飛んだら、本当にダメだろうなと色々覚悟しましたよ。)
幸いにも家に大きな被害はなく、翌日には母もすっかり元気に。
一日中寝込んでいたのでダルさや筋肉が固まってしまった感じはあったものの、昨日までのしんどさが嘘のように平気になったと言います。
あとで聞いたらメニエール病の症状が、気圧の変化で悪化したのだろうということでした。
普段と違う様子の母に、家族全員ショックと気圧変化の怖さを知りました。
このように台風による気圧の変化は急激な体調不良は、普段健康な人にもやってきます。
日頃から対策をして少しでも症状を抑えるようにしていきましょう。
まとめ
気圧と体調の関係は未だに明確にされていませんが、確かに体調に影響が出ている方が多くいます。
台風の日のめまい・頭痛の起こる方は、
【応急処置】
- 部屋を暗くして深く呼吸する
- 首の真後ろを冷やす
- 翳風というツボを押す
【日頃からの対策】
- ビタミンB2食品など効果のある食事を摂る
- 早寝早起きと十分な睡眠
- 食事は規則正しく
- 朝起きたら太陽の光を浴びる
- 毎日30分程度のウォーキングをする
- 38℃~40℃のお風呂に入ってリラックス
- 三半規管を鍛える
- 照明を暖色系にする
を行いましょう。
気圧の変化による体調不良は本当につらいですよね。。
無理をなさらず、少しずつ改善していきましょう。