卒業や転職・転勤で2〜3月は引っ越しのピーク時期になります。
1月からもっとも住宅が出る時期に入りますのでこだわりの物件を見つけるなら今がチャンス。
・なんでもいいから安い物件がいい
・どうせ住むなら話のネタになる部屋がいい。
そんなチャレンジャーの方にオススメしたいのが【事故物件】です。
安くて話のネタになります。もちろん色々と保証は出来ませんが。
元不動産屋勤めの筆者が事故物件の探し方や実際にあった出来事をご紹介します。
事故物件の定義
そもそも事故物件ってなんやねん?という方に向けて。
事故物件とはその建物内で事故や事件があったものをいいます。
窃盗などはほとんど含まれず、多くの場合人が亡くなっています。孤独死は含まれませんが、稀に長期的に放置されてしまった場合など状態が悪かったりすると特記事項に記載されることもあります。
ちなみに事故物件の正確な定義はなく、ルールとしては
- 事故や事件の発生から1年以内
- 最初の入居者が決まるまで
のいずれかの場合だけ特記事項に記載されます。
そのため事故物件であってもその旨が記載されていないことがほとんどなので、怪しいなと思ったら調べたり実際に管理会社に確認してくださいね。仲介業者は事故物件であることを認識してない場合もあります。
事故物件の探し方
以上のことから事故物件は単純に不動産情報サイトなど(SUUMOとかHOMESとか)を見ていても掲載されていないことが多いです。
事故物件に住みたい!と思ったら少し特殊な探し方をしましょう。
大島てる
大島てるという事故物件公示サイトがあります。
事故物件を見つける最も簡単な方法です。ただしここに掲載されている物件の全てが入居者を募集しているわけではありません。あくまで過去に事件、事故があった物件を掲載しているものになります。
投稿型のサイトなので誤った情報がある可能性がありますのでご注意ください。
余談ですが過去に筆者の住んでいた某1Kも事故物件でしたがバッチリ大島てるに掲載されていました。
→大島てる
明らかに他より安い物件
事故物件は相場より家賃が安く設定されることが多いです。実際に事故のあった部屋はもちろん、建物全体で値段を下げる傾向があります。
そうじゃないと入居者は減る一方ですからね。特に入学、新卒のお客さんは敬遠してしまいます。
一概に値段だけで判断は出来ませんが、同じ条件なのに妙に家賃が安いな、と思ったら仲介のスタッフや管理会社に確認しましょう。
ちなみに事故から1年以内または事故から最初の入居者の場合は募集情報に「特記事項あり」と書かれていることが多いです。
募集条件と大島てるのコンボで確認するとより情報の正確性が出るのでオススメです。
地域のニュースなどをチェックする
少し上級な手段ですが、もし事件、事故があれば地域のニュースになります。
実際に住む地域を決めたら地域ニュースや新聞などをチェックすると思わぬ事故物件に巡り合えたりします。しかも比較的新しい事故物件に出会える可能性あり。
ニュースなどでは正確な住所を出してくれませんが、ネットでいくらでも情報が拾える時代です。
検索条件次第で地図までバッチリ手に入ることも。
事故物件のメリット
事故物件ってちょっと怖そうだけど大丈夫なの?と不安になりますよね。
答えは「90%大丈夫です。」100%大丈夫と言えないのが悲しいですが(もちろん偶然ですよ。きっと、多分。)、大島てるをご覧になるとわかりますが日本には事故物件が溢れるほどあります。しかしみなさん特にトラブルもなく過ごしているようで、むしろ安くて良かったなんて声もチラチラ聞こえます。
事故物件に住むメリットは
- 家賃が相場に比べて安い(または値段交渉がしやすい)
- 入居者が決まりにくいので運がいいと両隣や上下がいないという占有状態になりやすい
- 話のネタになる
というところでしょうか。
話のネタとしては、話して大丈夫な人を見極める必要がありますが・・・。
事故物件のデメリット
事故物件はメリットだけじゃなく、当然デメリットもあります。
彼氏、彼女を呼びづらい
少なくとも暴露できないという方は多いですようです。それも含めて楽しんでくれる相手ならいいのですが・・・。
何かしら起こることがある
ものすごく低い確率ですが、何か良くない出来事が起こる可能性はゼロではありません。
オカルト的なものから、実は隣人がヤバイ人だったなどの報告を受けています。
事故物件に住むなら
- 周囲の人に気味悪く感じられないか
- 事件、事故の詳細を調べる(何度も事故が起こっている物件は避ける)
- 前回入居者の退去理由を十分に確認する
という万全な準備が必要です。
実際にあった出来事
筆者は以前不動産仲介の仕事をしておりました。
あまり治安の良くない地域担当だったせいか、3年間で5回も事件・事故がありました。
その前にも全国的なニュースになるような事件があったそうで、生々しくその話を伺っていました。
いくつか実際にあった事故物件ならではのエピソードをご紹介しますね。
3人連続で自殺があったマンション
駅前の1Rマンション。駅からは徒歩5分という好条件で、3点ユニットバスとはいえ家賃は3万円以下という破格。建物は古かったのですが、管理会社変えたいという相談があり、筆者の勤める会社で
建物ごと買い受けたものでした。
管理会社が色々と条件について話し合った際にどうにもオーナーが煮え切らない様子だったと、営業担当が首を傾げていましたね。
そしていざ募集をしてみると、当然ながら好条件ということもあり応募殺到。あっという間に全室完売御礼となりました。
ところが、管理開始からわずか1ヶ月後、1人の方が飛び降り自殺をしてしまいました。
そしてその半年後にまた1人、室内で首吊り自殺。
別の日には管理会社に、毎日深夜に叫んでいる人がいるから注意してほしいとの連絡が入り、よくよく調べたみると何やら薬物系の方が居たらしいという情報。
そちらに手を焼いていると、また階段部分で自殺があったとの連絡が。
この間わずか1年。
さすがにこれはダメだと判断し、管理中断。別の賃貸企業に譲渡しました。
筆者も実際に物件の内見に行きましたが、前情報なくても少し暗い感じはしてましたね。まさか本当に事故物件になるとは思わなかったけど・・・。
次々と入居者が変わる謎の音がする部屋
とあるマンションは、まだ真新しいしとても良い間取りなのになぜか家賃が安く、入居者がコロコロと入れ替わる部屋がありました。
聞いてみるとどうやらおばあさんが孤独死した部屋が隣にあるのだとか。
孤独死をした部屋は状態がかなり悪く、特殊なクリーニングをしても貸し出せる状態ではなかったため、当時は賃貸不可の部屋となっていました。
そんな無人のはずの隣部屋から、毎晩コツコツと定期的にノックするような音がするという苦情が寄せられました。
もちろん隣部屋には誰もいませんし、そもそも鉄筋コンクリートのマンションなので軽く叩いたくらいでは隣部屋に響かせることは難しいです。
しかし入居者たちは口々に「コツコツと等間隔で壁を叩く音がして気味が悪い」と言います。
結局管理会社の人間が実際に行ってみましたが再現されず(音がするという部屋に泊まることはしなかったそうです。)、現在も時折募集されています。特記事項は何も書かれていません。
暴力団の抗争に巻き込まれた悲劇の部屋
これは筆者の入社前に起こった出来事です。
事故物件になる前の話にはなりますが、とあるアパートの一室が暴力団(?)の居住地になっていたそうです。結局トラブルがあって退室をしたのですが、あとから入居した一般家族が暴力団の人間に勘違いされて銃で撃たれてしまったとのこと。
まるで漫画のような展開ですが本当にあった話。今でもグーグルで検索すると詳細が出てきます。
あとから入居された方は本当に不運でしたね・・・。事故でなくても前入居者によってここまで影響が出ることもあります。
まとめ
事故物件の情報はは大島てるや地域ニュースによって意外と簡単に手に入ります。
事故物件はなにより賃料が安く、気にならない方にはとても良い条件で借りられることが多いです。
90%は本当に優良物件なのでぜひ安心して住んでください。
しかし実際に事件や霊障と思われることが少なからずあり、リスクは他の物件に比べて高いです。
実際に住むのはあなた自身ですので、よく考えてお部屋を借りてくださいね。
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