近年悪徳音楽事務所による詐欺被害が大変横行しています。
プロになりたい、音楽で食えるようになりたいと切望する若者の心理に漬け込んだ悪質な手口に腹が立ちます。
今回は悪徳な音楽事務所の見分け方についてまとめました。
レッスン料などと言って法外な料金を請求してくる
レッスン料や登録料、プロデュース料などといって高額の請求をしてくる事務所は大抵が悪徳業者です。
本来音楽事務所はミュージシャンを育て、その売り上げで運営する場所。売れないうちにレッスン料がかかるのは仕方がないですが、あまりにも法外な値段の場合はミュージシャンから巻き上げたお金だけで運営が出来るので積極的なプロデュースはしてくれません。
すでに音大も出ていて十分に知識や能力があるのにレッスンが必須だとか、何年も基礎練習をさせる事務所など、ただの金もうけの運営でしかありません。
(もちろん基礎練習は大事ですが、それだけではプロにはなれません)
そんな事務所に所属するのは時間とお金の無駄です。
オーディションは100%合格
事務所の所属アーティストになるためオーディションを受けてみたものの、受験者全員が合格というのも上記と同じパターンです。
募集要項では「登録無料」「無料レッスン」「〇年後のデビュー保証!」など体のいい言葉が並びますが、いざ登録をしてみると「もっと演奏力が必要だから追加レッスン(有料)が必要」だとか「デビューのために10万円の登録費が必要」だとか何かと理由をつけて料金を支払わせようとしてきます。
オーディション当日は周りの参加者の顔をよく覚えて、全員が合格していないか十分に確認しましょう。演者同士での情報交換も重要です。
とにかく能力・人格を否定してくる
これは音楽事務所に限らず、詐欺の常用手口です。
能力や人格を否定して、自信を落とし切ったところで優しい言葉を使って洗脳していくパターンです。某マルチ会社の洗脳セミナーでも同様のことをやっていました。
洗脳のすべてが悪いとは言いませんが、お金を巻き上げるための洗脳だったり、なりたい自分を見失ってまでミュージシャンになりたいと思わない方はすぐにその場から離れたほうが良いでしょう。
HPが無料版と一目でわかる
本当に見ていてびっくりするのですが、一発で無料版のHPを使っているのがわかる事務所が多いです。無料版が悪いわけではないですが、事務所やアーティストのHPは大事な宣伝材料です。そういったところにお金や時間をかけれない事務所はアーティストを育てるという意識がかなり低いです。
何カ月も更新していなくて広告が出まくっているHPや、ドメインが無料HP作成ツールのものをそのまま使っているものなど、明らかに手抜きがわかるためファンもHPを見た瞬間に萎えてしまいそうですね。
お金を取るくせに収入も取る
「契約料は月1万円」という比較的安価な価格でも騙されてはいけません。
「レコーディング代・プレス代は別」「レッスン料は別」「スタッフ代は別」とどんどんと追加の料金が発生し、律義に払っているにも関わらず
「売り上げの4割は事務所」と平気で豪語する事務所があります。
その売り上げ割合を取るだけの行動をしてくれていれば文句はありません。
たとえば流通を確保してくれた、CMを作ってくれた、WEB広告を用意してくれたなど。
そういった宣伝もせずにただ場所や機会を提供しただけで売り上げを取るのはどうでしょう。
音楽で稼ぎたいと思っているのに搾取されるばかりでバンドにはいくらも残らないのでは意味がありません。
売れるためにバンド自身で宣伝活動をしたほうがよっぽど収入があります。
事務所に所属する、搾取されることがどれほど見返りがあることなのかもう一度よく考えてみてください。
こんな事務所も怪しい
上記はかなりクロな事務所の例ですが、下記のような場合も怪しいので注意しましょう。
新しい事務所
事務所のHPを見て、新しい事務所はまだ悪い噂も出回っていないため警戒心が薄れます。
もちろん新しい事務所で本当にアーティストのために活動してくれる事務所もありますが、悪徳業者が名前を変えて活動しているだけの場合も多いです。
所属アーティストの活動状況やTwitterを確認する、可能なら所属アーティストに話を聞くなど十分な下調べの上、所属を決めてください。
やたらと社長のメジャーデビューの経歴を押す
「社長がメジャーデビュー」とか「社長にプロ経験あり!」とか大々的に推す事務所があります。もちろんメジャーデビューやプロ入りをするのはものすごい努力が必要で、そこに達した方というのは尊敬します。そしてメジャーデビューをすることによってコネクションが広がるのは間違いありません。
でもメジャーデビューやプロ入りといってもピンキリです。大々的に人気の出るアーティストもいれば、メジャーデビューとは名ばかりで全国流通はしたけど一部の熱狂的なファン十数人しかいない場合もあります。
また、実際に調べてみると実はプロといっても地元の音楽祭などで出演料を数回もらったことがあるだけの方もいました。アーティストにはプロの定義はありません。事務所に所属すればプロ、音楽で1回でも給料をもらえばプロ、言い張ってしまえばプロ。そんなレベルの場合もあるのです。
プロだったから・メジャーデビューしたからという肩書をアテにせず、実際にプロデュースした成果に目を向けるようにしましょう。
まとめ
基本的に「法外なお金を取る事務所は悪徳」くらいで臨みましょう。
また請求された料金に納得がいかないのであれば早めに離れたほうがいいです。そんな心のわだかまりを抱えたままアーティスト活動を行っても良い楽曲は作れません。
音楽業界・芸能界は憧れの世界。多くの人が強いあこがれを持って臨む場所ですのでどの事務所も足元を見てくることが多いです。
しっかりと自分のやりたいこと、納得できる活動内容を見極めて、よりよい音楽活動をしてくださいね。
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