フランスには毎年「音楽の日」という祝日があります。
休日だったかどうかはちょっと記憶にないのですが(←)プロアマ問わず、街中がライブスポットになる音楽好きにはたまらない一日です。
毎年夏至(6月21日)に行われるこのお祭り。フランス留学中の筆者にとって大きな転機となりました。
※この記事は2013年4月から1年間南仏ニースにワーキングホリデーで留学していた時の思い出話になります。少し情報が古いのでご注意ください。
※前回「次回は音楽の日をご紹介します」と言っていましたが、正確には音楽の日をきっかけに音楽活動が始まったお話。でした。すみません。
前回はカーニュ・シュル・メールへ自転車で行ってみました。↓↓
【フランスワーホリ】19回目ルノワールが余生を過ごした街カーニュ・シュル・メールへ自転車で行ってみた【南仏留学】月曜更新
音楽の日は街中ライブステージ
音楽の日である6月21日は、街中あちこちでライブが行われていました。
ちゃんとしたステージもあれば路上ライブのようなものもあり、ある程度統制はされているようでしたが50mごとくらいにライブが行われていたような気がします。
筆者も日本人の友人(フランス国籍)に誘われて、夕方からDJパーティに行きました。
それまでは音楽好きとはいえ練習用のエレキベースをニースで購入し一人でベンベン弾くだけでしたが、私が音楽好きということを聞きつけて今回のDJパーティに誘ってくれたようです。
(先日レポートしたジャズフェスティバルはこれより後です。)
初の夜遊び&音楽の空間!
実はこの時が初めての夜遊びでした。海外慣れしていない私は夜のニースは危険だと思っており(というか実際に危険です)、18時以降の外出はほとんどしないようにしていました。ましてやバーやクラブイベントなんて危険極まりない!という印象で。笑。
とりあえず今回はせっかく誘ってもらったし日本人の知り合いがいるからいいかなという気持ちで臨みました。
実際に行ってみると大音量でクラブミュージックが流れていて、おしゃれな食事が並び、みんな楽しそうにおしゃべりしていました。
正直クラブミュージックはそれほど興味がないのですが(笑)フランスに来てからはずっと他人と音楽を楽しむ機会がなかったのでとても楽しかったです。
後で聞いたところによると、招待制のDJパーティだったらしく全くの他人が来ることはなかったそうです。どおりで安全な空気感でした。
帰り道は22時頃で少し怖かったし音楽の日の影響か気をよくした黒人に追いかけられたりしましたが(腕をつかまれたのでめちゃくちゃ怖かった!振りほどいてダッシュで逃げました。)
フランスでも大好きな音楽が楽しめて本当に良かったです。
再びお誘いをいただきました。(運命の出会いの日(音楽的な意味で。))
音楽の日のイベントの感想や感謝の連絡を、誘ってくれた友人に送ったところまた1ヶ月後に別の場所でイベントがあるのでよかったらいかないかと誘ってくれました。
こちらのほうが夜も遅いし誰でも入れるパーティだから少し危険なこともあるかもしれないけど、音楽が好きなら楽しめると思う。とのことでした。
こちらも悩みましたがせっかくの音楽に触れる機会。勇気を出して行ってみることにしました。
地下のカーヴ(ワイン庫)のようなパーティ会場でした。そしてすごい人と熱気!
音量も大きかったので楽しかったのですが人の多さもあり疲れて割と早めに退散・・・。でも雰囲気も良くて多くのフランス人との交流(お互い酔っぱらっているので垣根が低い)も出来たので気分の良いまましばらく会場の外でみんなでおしゃべりしていました。
仲良くなったフランス人とも会話が盛り上がり、その中で日本語を勉強中という男の子と仲良くなりました。
よくよく話を聞いてみると日本のバンドが好きで、筆者の好きなバンドも好きだということだったので話が盛り上がりました。しかも彼はギターも練習中とのこと。
それならぜひ一緒にセッションしよう!ということになり、連絡先を交換して後日その男の子の家に招待してもらうことになりました。
友人の家でバンド練習
(現地で買ったベース。5弦弾きなのでちょっとイカツめです笑)
先日のイベントで仲良くなった男の子はCくん。同い年くらいかと思いきやめちゃくちゃ年下でした。(当時筆者が25歳、Cくんは20歳でした。)自宅を教えてもらってニース郊外へ。エレキベースを背負ってバスで向かいました。
小さなアンプを通して軽くセッション。もともと筆者はバンド活動でお金をもらっていたこともあるレベルだったので、ある程度Cくんに合わせて演奏したところ、ものすごく感動してもらえました。笑。
そして「知り合いがバンドメンバーを募集しているから一緒にやろう!!」ということで、とんとん拍子でバンドに加わることになりました。
バンドメンバーとの初の顔合わせ&音合わせ
Cくんの紹介でバンドに加入することになり、さっそく1週間後にはスタジオ練習が組まれました。まさかフランスで音楽スタジオに入れる日が来るなんて思っていなかったから感動です。そもそも音楽スタジオの場所なんて知らなった・・・!
トラムを乗り継いで待ち合わせの場所へ。
そこで顔を合わせたバンドメンバーは巨体&強面の男性キ―ボディストL、美人の女性ヴォーカル.G、かわいい女性ギタリストJ、イケメンイギリス人ドラマーNでした。
個性強そうだしネイティブで話すから何言ってるかわからないし、本当にこのバンドでやっていけるのか不安でいっぱいでした。(笑)
でも実際に音を合わせると言葉の壁はなくなりますね。フランスでの音楽用語が分からなくて苦労しましたが、自分も長年音楽に関わってきたので感覚で解決。むしろフランスの音楽事情が分かってとても楽しかったです。
一通り練習を終えると、気に入ってもらえたのかメンバー入りが出来ました。
その後練習や飲み会を重ねて音楽活動もフランス語の勉強も順調に出来て、本当に毎日が楽しかったです。言葉は全然分かりませんでしたがみんなも気を遣って会話をしてくれたのでそのやさしさには感謝しかありません。
メンバーの引越や脱退でその後自然消滅してしまいましたが、毎日のように飲み歩いたり、毎週スタジオに入ったりチャットで新しい楽曲の打ち合わせをしたりと本当に素晴らしい毎日でした。この時リーダーだったキーボディストのLとは5年経った今でも交流があります。
この出会いを作ってくれたC君にもめちゃくちゃ感謝をしており、ニースを発つときに300€で購入したベースを譲りました。(どうせ自分も荷物になるしね笑)
一期一会って素晴らしい
フランスワーホリは正直目的も何もなく来てしまったのですが、(もちろん「フランス語を勉強したい!」とか「〇〇を見に行きたい!」とかはありましたが)、思いがけず音楽活動が出来てフランス人コミュニティの仲間入りが出来て、この時の経験は本当に忘れられないものになりました。
この後レポートするイベントもこのときのバンドメンバーと経験するものもあります。
みなさんも留学される際にはぜひご自身の強みややりやいことを追求してくださいね。
きっと素敵な出会いがありますよ。
まとめ
お役立ち情報というよりは単なる経験譚になりすみません。それでもこの経験を記して「留学出の経験は良いことも悪いこともありますよ」ということをリアルにお伝えしたかった結果でした。
次回はニース近郊で香水の街グラース(Glace)を訪れます。お楽しみに。
続きはコチラ↓↓
関連記事
【フランスワーホリ】17回:ニースジャズフェスティバルでEarth wind and fireを見てきました!【南仏留学】月曜更新
★↓↓この記事が「役に立った」と思ったらポチっとお願いします!!↓↓★
にほんブログ村