北海道ほぼ一周旅、7日目は中標津を出発して日本最東端の納沙布岬へ向かいます。
納沙布岬のある根室と言えば、花咲ガニやエスカロップなどご当地グルメも有名な街。
景色とグルメを楽しめる旅になりそうです。
北海道"ほぼ"一周旅の予算や日程などはコチラ↓↓でまとめています。
前日の6日目はサーモン科学館と野付半島を楽しんできました↓↓
北海道ほぼ一周旅 7日目の概要
【移動距離・時間】
約80km 1時間半
【スケジュール】
※記載されている時間はおおよその目安です。
6:00 起床・朝ごはん
7:00 出発
8:00 旧奥行臼駅逓所
8:30 明郷 伊藤☆牧場
9:00 道の駅 スワン44ねむろ
9:40 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
10:35 北海道立北方四島交流センター
11:45 納沙布岬
13:10 北方原生花園
13:50 明治公園
16:00 イーストハーバーホテル
18:00 夕飯 どりあん エスカロップ
前日はあいにくの雨でしたが、この日は無事快晴!
今回も散策タイムを設けているので天気はとても大事です。
5月下旬とはいえ知床峠を越えて以降気温も下がっているので、しっかり防寒していきます。
6:00 起床・朝ごはん
早めに寝るからか早めに起きてしまうここ数日(笑)めっちゃ健康的です。
朝ごはんは前日にスーパーマーケットで購入した別海町(隣町)のミルクを使った牛乳パンと中標津(今いる所)の飲むヨーグルト、持参したスープです。
牛乳パンが大きいのでおなかいっぱいになりました。
飲むヨーグルトも濃厚で美味しかったですよ!
色々準備をして、7:00には出発出来てしまいました。
8:00 旧奥行臼駅逓所
1時間ほどで1つ目の目的地、旧奥行臼駅逓所に到着。
駅逓所とは人馬の継立てと宿泊を兼ねた施設のことらしいです。
開拓時代に欠かせないスポットだったんですね。
10時オープンなので中は見れませんが辛うじて入口のドアガラスから中を撮影。
もう少し進むと平成元年に廃線となった標津線の奥行臼駅跡も残されています。
施設がしっかりと残されていて、地域の方や観光客に大切にされているのが分かります。
北海道は廃線跡が多くこのような施設が沢山残されています。
電車好きの筆者としては廃線にならず使っていきたかったところですが、どこも人口減少や車の普及で厳しいのでしょうね。
寂しさを感じながらこの場を後にしました。
8:30 明郷 伊藤☆牧場
思ったより早く次の目的地、明鄉伊藤☆牧場に着いてしまい、当然ながらまだオープンしてませんでした笑笑
ここは観光牧場なので、本来ならここで搾りたての牛乳が飲めたり、牧場の動物たちと触れ合ったり出来るそうなのですが、見事に誰も何も居ません…笑
ふれあい牧場にいたヤギと羊の写真だけ遠目で撮影して出発。
9:00 道の駅 スワン44ねむろ
道の駅スワン44ねむろ!
風蓮湖沿いに建つこの道の駅では風蓮湖の絶景を臨みながら、レストランでの食事やお土産購入、遊歩道での散策が出来ます。
…が、行ってみるとまさかの遊歩道閉鎖!
熊が出るとのことです。(その日の夜にニュースで見たヒグマの映像がこの道の駅提供のものでしたw)
風蓮湖の写真を撮って、トイレ休憩をして出発をします。
9:40 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
ネイチャーセンターに到着!
こちらでも自然散策が出来ます。
先ほど撮影した風蓮湖と根室湾をつなぐ場所に位置しており野鳥観察に適しているそうです。
ネイチャーセンターに置かれている望遠鏡を何の気無しに覗き込むと、いきなりタンチョウの姿が!!
スマホをかざして撮影してみましたが、後ろ姿ですがバッチリ撮れました。
高性能の望遠鏡いいな・・・。
その後散策路を歩いてみました。
岬に出ると根室湾と風蓮湖がぶつかる様子も観察できました。
風が強過ぎて&寒過ぎて(気温8度でした)あんまりゆっくりできませんでしたが・・・。
ここにも縄文人が昔暮らしていた竪穴住居の跡がありました。こんな寒くて風が強いところで暮らしてたなんて、漁のためとはいえ縄文人は強いですね・・・。
その後も散策路を歩いていたのですが、正直ヒグマが出そうで怖くてあんまりじっくり歩けませんでした笑
ふと木の幹に目をやると・・・
熊の爪跡・・・???
ただ木が裂けただけかもしれませんが、近隣でヒグマの出現が増えているというニュースが飛び交う日々だったのもはや疑心暗鬼。
足早に散策路をあとにしました。
シカはいたし可愛かった。
1周1.4キロ、30分ほどの散策でしたがヒグマの出現にビビり過ぎて野鳥観察どころじゃありませんでした笑
※もちろん熊鈴は付けてました。
10:35 北海道立北方四島交流センター
また少し根室方面に車を走らせて、今度は北方四島交流センター。
北方領土に関する資料や知識を学べる施設です。
他の北方領土の資料館と異なり、ここでは現在北方領土に住んでいるロシア人との交流の様子や記録、ロシア語を学ぶコーナーがあったりと他の資料館に比べて和やかな雰囲気です。
他の資料館を見ていると「ロシアに無理やり奪われた北方領土!返せ!」という主張が強く(何も間違ったことは言っていないのでその通りだと思いますが)、寂しい気持ちになることが多いのですが、この施設では「今住んでいるロシア人には罪はなく、お互いうまくやっていきましょう。」という意識が感じられて暖かい気持ちになりました。
確かに今住んでいる人たちを追い出してしまったら、その人たちの故郷を奪ってしまうことになりますものね。
ロシアの政策やトップ陣に問題があるのは明らかですが、全てのロシア人を恨んではいけないということを改めて思い出させてくれました。
展望室からは北方領土が見えるそうですが、この時は雲が多くて見えずじまいでした。
11:45 納沙布岬
根室の街を抜け、北海道東端の納沙布岬に到着〜!!
風つよ!!!さむ!!!
耐えきれなくてダウンコートを着ました。(ネイチャーセンターから着てましたが)
正直ダウンコートを着ても寒かった!
薄着で来ちゃった観光客の方は震えながら足早に退散していました・・・
ちょうど団体さんが来ちゃったので、撮影の前に近くの飲食店でランチをしていきます。
海鮮料理 東光さん。
お土産屋さんも併設していて、レストランでは花咲蟹を使ったメニューがいただけます。
筆者は花咲蟹ラーメン(1,200円)にしました。
サービスで花咲蟹の味噌汁もいただけます。
この味噌汁がめっちゃ美味しい・・・!
カニ出汁がよく染み出ていて旨みが広がります。
花咲蟹ラーメンにもどどんと花咲蟹が乗っています。半身くらい乗ってるんじゃないかしら?
これで1,200円は安い。
醤油ラーメン自体もとても美味しいのですが、とにかく花咲蟹が美味しい!!
ぎゅっと詰まった身がぷるんと身離れして、「蟹を食べてる!!」という感じがすごくあります。
蟹身は甘くてプリプリ。味が濃厚!
花咲蟹ってこんなに美味しいんですね。
あんまり食べたことはなかったけど、北海道で食べたカニの中で1番好みです。
本当に美味しかった〜!観光地ど真ん中でこんな美味しいカニをリーズナブルに食べれると思っていなかったです。ごちそうさまでした!
スタッフさんの感じも良かったし、東光さんおすすめです!
ぜひみなさん行ってみてください!!
食事の後は気を取り直して納沙布岬の撮影。
最東端に来たー!
風も強いので撮影もそこそこに北方館へ。
ここの展望室から無料の望遠鏡で北方領土を覗くことが出来ます。
1番近い貝殻島(歯舞群島)の灯台は朽ちて傾いていました・・・。
整備しないなら返して欲しいですね・・・。
貝殻島の灯台は肉眼でも確認できます。
もう少し先の水晶島?(歯舞群島)にはロシアの監視塔などが見えます。
すっかりロシアになってしまっている島の様子に歯がゆさを感じ得ません・・・。
納沙布岬の少し先に納沙布灯台もあります。
ここからバードウォッチングができる小屋もあるのですが風が強くてカモメを見るのが精一杯でした笑
時期のよってはアザラシや、ラッコが迷い込んできたこともあるのだとか!
ぜひ見たかったですね。
・・・でこの後納沙布岬を後にするのですが、なんと北方領土資料館を見忘れました。。。
先ほど展望室に寄った「北方館」が北方領土資料館だと思い込んでいて、後になって気付きました。
別物の建物で、どちらも納沙布岬駐車場付近にありますので寄ろうと思っている方はどうぞお見逃しなく〜!
13:10 北方原生花園
北方原生花園に向かう途中でタンチョウを見つけたので車を停めて撮影。
本当に道東にはたくさんタンチョウがいるんですね。
北方原生花園到着。
北方原生花園には放し飼いのポニーがいます。
めっちゃ可愛い!
到着した時は入口近くで草をはんでいたのですぐに見つけられて良かったです。
木道は綺麗に整備されていて、結構奥まで歩けます。
異常に大きいミズバショウにも出会えました!
写真じゃ分かりづらいけど、サロベツ原野で見たものの3倍くらいありそうなサイズ感でした。
ミズナラの群生林やスミレのようなお花も撮影し、戻る途中ではオジロワシも見かけて(さすがに撮影は出来ませんでした…)大満足。
往復で20分ほど散策して車に戻りました。
13:50 明治公園
根室市内に戻り、明治公園に車を停めます。
赤いサイロがお出迎え!
天気も良かったので芝生の緑と青い空に赤いサイロがよく映えます。
明治公園に立ち寄ったのはサイロだけが目的じゃないんです。
恒例のポケモンマンホール(ポケふた)〜!
ここではアローラロコンとバリコオルが赤いサイロを背景にしてデザインされていました。
かわい〜!
ポケふた全制覇したい…!
16:00 イーストハーバーホテル
少し予定より早いけど、観光も終わったので予約していたイーストハーバーホテルに向かいます。
駐車場代は100円。
お部屋は3階だったのですこーーーしだけ海が見えます。
上の階なら海が良く見えそうですね。
お部屋は古さはあるものの清潔で充分快適でした!
喫煙室なのでタバコの匂いは多少ありますが…(筆者は喫煙者なので文句は言えません)
苦手な方はご注意を!
詳しいホテルのレポートはコチラ↓↓
【宿泊レポートin根室】イーストハーバーホテルに泊まってみた!根室駅から徒歩でのアクセスもOK!程よい距離間で静かな滞在が臨めます
18:00 夕飯 どりあん エスカロップ
ホテルで少しゆっくりした後、徒歩でぶらぶらお散歩しながら夕飯のスポットに向かいます。
…が、寒すぎる!!
気温7度で強い風が吹いていたので体感5度!
車社会なので歩いてる人などほぼおらず、車の方から奇異の目で見られていたような気がします笑
夕飯前にちょっと寄り道。
根室駅!
花咲線の終点です。
ICカードのチャージついでに細かいお札も作れたら、なんて思ったのですが券売機がラーメン屋さんにあるような自動販売機スタイルで、駅もICカードは対応してませんでした。
そりゃそうか!都会(といっても地元は都会では無いのですが)の感覚で行くとあちこちで思い知らされます笑
でも駅舎内には花咲線の昔の切符や綺麗なポスター、沿線マップなどもあって見てるだけでも楽しかったですよ!
いつか乗ってみたいなー!とは思いつつ、本数の少なさがネック!
あんまり待てないタイプなんです。。。
根室駅から徒歩5分。
お目当ての喫茶どりあんに到着です。
イギリス風の建物が可愛いです。
メニューもレトロな雰囲気。
こちらで頼むのは根室名物のエスカロップ(1,180円)
他の地域にはない、限定的に広まったご当地グルメですが美味しいと話題だったので来てみました。
こちらがエスカロップです。
バターライスの上にデミカツが乗っています。
キャベツの千切りとキュウリ、ポテトサラダも同じプレートで。
それではいただきます。
…なんだこれめっちゃ美味しいな!!!
デミソースは酸味が少なく食べやすい味。
○○の味、と形容出来ないのですが、コクがありトンカツに良く合います。
カツもサクサクで、お肉は丁寧に処理されているのか噛み切りやすいです。
バターライスもほどよい塩梅で美味しい〜!
サクサクした黄色いものが入っているなと思ったらタケノコを刻んだものらしいです。
特に強い味がある訳では無いですが、ライスに混ざってサクサクとした食感が楽しいです。
飽きることなくペロリ!
揚げ物だしデミソースだしバターライスだしでもっと重いかなと思ったのですが、あまりの美味しさにもっと食べたい!となるほどでした。
お店の雰囲気も英国風でとても良く、店員さんもみなさん優しくていいお店でした!
ご馳走様でした!大満足です!
帰り道に見つけた看板。
日本語、英語に加えてロシア語も併記されています。
ロシア近いですもんね。結構ロシアの方も来られるのかしら。
勝手にロシアと道東は仲が悪いイメージを持っていたのですが、案外お互い協力的なのかもしれません。
根室の旅はおいしいグルメと絶景はもちろん、ロシアとの交流の様子も見れてとても暖かい気持ちになれる一日でした。
明日からの釧路も楽しみ!
まとめ
北海道ほぼ一周旅、7日目は
- 旧奥行臼駅逓所は雰囲気がとても良いです。
- 標津は牧場も多いので観光牧場にもぜひ寄ってみてください
- 北海道立北方四島交流センターはロシアとの良い交流の様子がのぞけます
- 納沙布岬めっちゃ寒い!
- 花咲ガニめっちゃうまい!
- 北方原生花園のウマめっちゃかわいい!
- エスカロップめっちゃうまい!
という感じで語彙力がIQ3になるくらい衝撃の大きい旅でした(笑)
本当に楽しかったです根室。
大きな街に比べると少し知名度は低めですが、個人的にはかなり好きな街ですね。
とにかく食べ物がおいしい。
またいつか遊びにきます!
ありがとう根室!!
明日は釧路に向かい、霧多布岬や湿原を堪能してきます。
お楽しみに♪
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