こんにちは。
不定期連載の【今日のフランスレッスン】です。
フランス語レッスンじゃないの?と聞かれますが違います。
フランスの文化について知人とディスカッションした内容をメモするコラムです。
ちょっとだけフランス語も出てくるので、フランス語の勉強の一端に読んでいただけたら幸いです。
今日のテーマは【フランスの学校は宗教禁止?】です。
フランス人のほとんどはキリスト教徒
皆さんご存知の通り、フランス人はほとんどキリスト教徒です。
一部イスラム教やユダヤ教、その他の宗教の方もいますが基本的な文化や考え方はキリスト教。
もちろん自由の国フランスなので、誰がどの宗教を信仰していても自由。
多くの日本人のような無宗教でもウェルカムという姿勢です。
フランスの公立学校は宗教禁止
フランス人曰く、フランスの公立学校は宗教禁止なのだそうです。
フランスの教育は
・公立(l'école publique)
・私立(l'école privée)
の2種類に分けられます。日本と同じですね。
国としての政策として、公立の学校は無宗教(Laïque)としています。
私立の学校は多くの場合宗教に関連した学校だそうです。これも日本と同じ。
ただ、日本の場合は公立学校で無宗教を進めているというよりも「宗教に関心がない」といった風ですが、フランスでは「宗教禁止!」という厳しい風潮があります。
例えば日本では宗教上の理由で豚肉が食べれないとしても特に強くは咎めませんよね。そうか、じゃあ仕方がないよね、と。フランスでは「公立学校でそんなことを言うなんて許せん!登校禁止だ!」となってしまうんだそう。
また、日本ではあまり見ないため欧州特有ですが、ヒジャブのようなベールを被ったままの授業もダメ。公立学校に通うからには本人も無宗教にならなくてはいけないのです。
もちろんイエスキリストを描いたタトゥーなんかも大々的なものはアウト。隠せと命じられるようです。(小さいものならファッションの一部に認められるようなのでグレー案件のようですが・・・)
フランスの学校で帽子を巡り先生と生徒が大喧嘩も・・・
筆者がフランスに留学していた頃、語学学校で先生と男性生徒が帽子を巡り大喧嘩をしているのを見ました。
生徒はイスラム教徒で、公共の場では帽子を被っているのが当然。特に目上の人や教会内だと頭を出しているのは失礼になるので授業中でも当然帽子を被っていました。(もちろん女性はヒジャブ着用してました。)
学校とはいえカジュアルな語学学校(公共の大学に付属しているものではない)だったので、先生も軽い気持ちでその生徒に「フランスの学校では帽子を被ったまま授業を受けるのは失礼に当たるから気をつけてね」と言ったのですが、納得がいかないのはそのイスラム教徒の男性生徒。
自分の宗教を否定された気がしたのか、激怒して先生に「イスラム教では頭を出すことが失礼に当たる!」と大反論。
先生も負けじと(先生はフランス人なので口論好き)「でもここはフランスだから、フランスの教育では・・・」と生徒を説き伏せようとしていました。
当時の筆者は「別にどっちでもいいじゃん・・・」と思っていたのですが、今日のフランス人とのディスカッションを経て、
- イスラム教徒の宗教への強い執着
- フランス人の政策として無宗教を推し進めている姿
- そして日本人の無宗教の根付き
を理解できたような気がしました。
今日の仏単語
école(f)学校
Publique(m)公共の
Privé プライベートの
Laïque 宗教のない教育
まとめ
いかがでしょうか。
あなたにとってフランスの文化とフランス語を理解するコラムになっていれば嬉しいです。
それではまた。
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